潜水業務
潜水業務
まずは、潜水業務の概要と潜水器の移り変わりについてだけど、潜水業務ってどんなものがあるかは、「潜水業務って?」でちょっと触れたけど、大体次のようなものだね。
1 作業による潜水---水中での工事、溶接、土木作業、サルベージ、水中撮影、調査、水族館などでの作業
2 レスキュー潜水---海上保安庁、警察や消防による捜査・捜索・救難
3 軍事関係潜水---自衛隊による軍事潜水・隠密潜水
4 水産・漁業潜水---水族館・水産資源・魚介類の採取
5 レジャー潜水---スクーバダイビングによるガイドダイバー・水中案内
港湾潜水技士なんていう資格もあり、試験もあるのよ。※1
潜水器を使って行う作業に限定されているので、息を止めて潜る「あまさん」などの素もぐりの作業は含まれないよ。
※1
港湾潜水技士の試験概要(平成27年度のもの)
ドラマの「あまちゃん」は潜水士ではないのね。
そうね。
潜水器を実際につけて、海の中で仕事をするには、国家資格である潜水士の免許を持っている人でなければならないと法律「高圧則」で決められているよ。
だから必要な人は、潜水士試験を受験して合格しなければならないんだね。
潜水士を船上・地上などで補助する人もそれに応じた教育を受けたり、資格が必要なこともあるんだよ。それについてはまたあとで話すね。
それで潜水器だけど、いろいろな種類があり、潜水業務として実用的に使用され始めたのが、
「ザ・ダイバー」という映画やテレビドラマの「あまちゃん」にも出てくる「ヘルメット式潜水器」というタイプなんだ。※2
※2
ヘルメット式潜水器は構造は簡単ですが、操作が難しいことや機動性がよくないことから、今はスクーバ式や全面マスク式が潜水業務の主な潜水方法となっています。
そのほか、「フーカー式」といわれる、スクーバ式の潜水器を装着して、空気はボンベではなく、船上などからポンプを使用してホースで送気するものもあります。
重そう・・・
それから、海上保安官の活躍を映画・ドラマにした「DCU」「海猿」で使用され、レジャーでも使われている「スクーバ式潜水器」
今は、同じく「DCU」「サンクタム」という映画で使用された、最新の「リブリーザー」といって、吐き出した二酸化炭素(炭酸ガス)を吸収して循環させ、排気の泡が出ないような潜水器も使われているんだ。
あと、顔全体を覆うマスクをかぶって呼吸をして、無線電話などで話もできる「全面マスク潜水器」というものもあるんだよ。
各潜水器については、後で勉強もするけれど、時間のあるときにドラマ・映画も見てみてね。
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